【調理師免許#016】エネルギー代謝
おはこんばんちは~
食事をしているときに、何気なく気になってしまう、
「エネルギー」とか「カロリー」。
(僕だけですかね笑)
エネルギーを毎日とりすぎると、
さすがに不健康だ、ということはわかっていますが、
これって、実際何に使われているのでしょうね…?
ということで、今回は、
「エネルギーと代謝」について、書いていこうと思います。
普段の生活で、そこまで気にしないという方も、
調理師を目指す限りは、覚えておいて損はないはず!
今回も調理師試験を視野に入れた記事となっておりますので、
ぜひ最後までお付き合いください♪
エネルギー代謝とは
炭水化物、タンパク質、脂質(三大栄養素)は、
体内に入ると酵素の働きで酸素と結合して燃焼し、
体温の維持や運動などのエネルギー源として利用されます。
この「エネルギー源として利用されること」をエネルギー代謝と呼びます。
エネルギー代謝にも種類があり、
「基礎代謝」「活動代謝」「特異動的作用」があります。
基礎代謝
体温の維持など、「必要最低限必要なエネルギー」のこと。
これを下回ってしまうと、生命維持がしにくくなり、
生命維持活動が低下してしまいます。
食後12時間以上経過した空腹時に、
横になり安静にしているときのエネルギー代謝が基準となり、
睡眠時には、10%ほど基礎代謝が低下します。
パソコンやスマホのスリープモードと一緒ですね。
活動代謝
活動が激しくなるほど、代謝量も多くなります。
活動の高まりと、安静代謝(座っている状態)を合わせて
「活動代謝」といいます。
歩いたり、走ったり、仕事したり…
横になっていない状態の代謝はほとんどこれ。
特異動的作用
食事をとった直後のエネルギー代謝のこと。
食物の消化などに内臓を動かすときのエネルギーで、
体内での代謝が通常より10%ほど増加します。
活動代謝量に含まれ、
「食事誘発性体熱生産」とも呼ばれます。
食品のエネルギー
食品中で、体内のエネルギーとして活躍するのは、
主に三大栄養素の炭水化物、タンパク質、脂質。
これらの栄養素が燃焼するときに発生する1g当たりの
エネルギー量を「アトウォーター係数」といい、
- 炭水化物 4Kcal/g
- タンパク質 4Kcal/g
- 脂質 9Kcal/g
とされています。
これでざっくりとカロリー計算ができそうですね(^^)
まとめ
エネルギー代謝とは、
食物からエネルギーを取り出すための操作を指し、
- 基礎代謝………生命維持に必要不可欠なエネルギー量
- 活動代謝………歩く、走るなどに必要なエネルギー量
- 特異動的代謝…食事直後の消化に必要なエネルギー量
の3種類がある。
食品中に含まれるエネルギー量は、
各栄養素の「アトウォーター係数」を使って算出でき、
- 炭水化物……4Kcal/g
- タンパク質…4Kcal/g
- 脂質…………9Kcal/g
であるとされている。
以上、いかがでしたでしょうか?
これらを覚えていると、ダイエット食や、
栄養分の補給など、多方面に使えるのではないかと、
素人なりに思っています(;^ω^)
高校生あたりの家庭科で習ったような内容ですが、
これも試験に出やすい範囲なので、要チェックです!
それでは、今回はここまで!
またね~(^^)/
【試験形式の問題に挑戦!】
問 次のエネルギー代謝に関する文章のうち、
誤っているものはどれか。
1)基礎代謝は、生命維持に必要なエネルギー量の事であり、
多くの場合、個人差が生じる。
2)活動代謝は、その活動に必要なエネルギー量を指し、
横になり、休んでいるときのエネルギー量は含まない。
3)特異動的作用は、食事誘発性体熱生産とも呼ばれ、
通常より代謝量が20%増加する。
4)アトウォーター係数は、栄養素1g当たりの
エネルギー量を指し、栄養素ごとに数値が異なる。
今回は少し難しいかも?
正解は次回の最後に!
前回の正解は、3)でした!
また次回!(^^)/
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